家の外壁サイディングの特徴といえば、ボードとボードの境目にある継ぎ目です。
「目地」といいますが、この場所と窓などのサッシまわりには、コーキングというゴム状のものが埋め込まれています。


肉やせ
経年劣化でシーリング材がやせ細ってくる。
施工時のコーキング材のボリューム不足の可能性もあります。

はく離
サイディングボードの断面からはく離していきます。
紫外線による肉やせと共に、施工時のシール注入前におこなう接着剤不足も考えられます。

ひび割れ
直射日光や雨風に毎日さらされているので、年数が経つとひび割れしたり色が剥げて来てしまったりします。


コーキングの劣化は紫外線や雨風の他に施工した時のシールのボリューム不足や接着剤不足が原因と考えられます。
コーキングに肉やせやひび割れの症状が現れると、雨水が浸入し、住宅内にカビやサビが発生し健康被害へ影響が出る可能性もあります。
また、建物自体が腐食する原因にもなりますので、劣化が目立つようになる前に、コーキングの打ち替えをおすすめします。

古いコーキングをカッターなどで撤去して、コーキングを新しく注入する方法。
古いコーキングをそのままにし、上からコーキングを継ぎ足していく方法。
ウレタンは紫外線に強く塗装との相性が良いため塗装との密着性が優れています。通常の塗り替えの場合はウレタンをおすすめします。
一般的に変性シリコンのほうが質は上で、価格もウレタンより若干高い傾向がありますが、シーリングの交換(打ち替え、増し打ち)だけなら変性シリコンをおすすめします。
1液タイプは1本につき約300ミリリットルほどしかないため、少量のシール工事で済む家の場合は1液タイプがおすすめです。
2液タイプは業務用で6リットル入りまであるので多くの場所にシール工事をするなら、2液タイプのほうがおすすめです。